どうもNaokingです
ただそもそも外資系のクビ宣告ってどんなものがあるんだっけ?
国内企業に勤めているとその情報に疎くなる
そう思ったので私の持ってる情報をまとめてみた
今日のテーマはこちら
【仕事】話題のGAFAMのレイオフ騒動 外資系のクビって?
直近のレイオフの状況と何故についての考察
2023年に入りとうとうテックジャイアント達も非常に苦しい状況になってきました。
昨年にはFacebookことMeta社のレイオフニュース Amazonもしかりで10,000人を超えるレイオフニュースが入り、MicrosoftそしてGoogleでも大量のレイオフが進んでいます
ざっとサマると以下の数です
Amazon - 18,000人
Google - 12,000人
Meta - 11,000人
Microsoft - 10,000人
全世界で5万人の超える人たちが職を失いました。
外資系はこれが出来るところがすごいよね
国内企業はなんだかんだ法律に守られてて安心だよね
あれAppleがいないぞ
やっぱり僕らのAppleはこんな不況でも安心なんだ!!
何故Appleから似たようなニュースが聞こえてこないのでしょうか?
そこも過去のデータを見れば紐解く事が出来ます。
2020年、世界はCOVID-19によって未曽有の事態に陥りました。
航空業界やレストラン等、大打撃を受けている中で唯一絶好調だったのがIT業界です。
在宅勤務を余儀なくされる中でIT投資が全ての企業に必要だったからですよね。
そんな中テックジャイアントの企業は人手不足から多くの雇用を生み出しました
このデータを見てもらえばわかる通りAppleを除くテックジャイアントは2018年ごろに比べて従業員数が急激に増えてきています
この急拡大にSTOPが掛かった事が、このレイオフの根底にあります。
そしてGAFAMのポートフォリオ(少しデータが古いですが)を見ればAppleが似たような従業員増を出来なかった理由が分かります
Appleは売り上げの70%以上をモノ(iPhone やiPad等)に頼っています
コロナ全盛期では半導体不足が起きたり、また新しいiPhoneには新しいイノベーションがもうない等、他のテック企業に比べCOVIDは追い風となりませんでした
ビジネスの投資戦略が異なる点が社員増員に至らずこの結果を引き起こしているのではと思っています
言い換えるとGAFAMの中でレガシーテクノロジーで生きている企業となるので、新しいイノベーションが起きた時こそがAppleが多くのレイオフを行わないといけないタイミングになるのではと思います。
では、そもそも外資系でのレイオフにはどんなケースがあるのでしょうか?
私も存じえない事が多くあるかと思いますが、私の知ってる事を以下に共有します
Performance Improvement Planによる退職
日本の企業で働いているとこの言葉に出くわす事がありませんが外資系で働いているとこの言葉を聞くと正直震えあがります。
ちょっと横文字が長いのですがPerformance Improvement Plan(略してPIP:ピップ)とはレイオフとは異なります。
実際にPIPの対象になった=クビを宣告されたように感じるのですが、システム上は異なります。
Improvment(改善)という言葉があるように基本的には立て直しのためのプランとなります
PIPとは何かというと、ローパフォーマー (成績が芳しくない)社員に課題を与え、それを評価するというプログラムである。
PIPで検索するとこのような言葉が見受けられます。
このプログラムに当たってしまうと自分のマネージャと毎日取り組む内容を相談しその結果を報告、目標に達成できなければ改善プランを提示するなど、とてもミクロに報告を求められます。
そしてこの課題と言うのが曲者で到底達成しない課題を渡されるケースが多いです。
例えばセールスであれば数字達成のためには1日10件の訪問で勝率10%
これを毎日こなして案件数を増やして今月の達成目標をクリアしてください
このような課題が出たとします
10件のアポイントを取るには100件以上のコールが必要となるでしょう
そして実際に毎日100件のコールをかけてアポイントを取って商談をしてビジネスを管理できるのか?
普通にこれが出来る人ならPIPの対象にはなりません。
結局は、何故? どうする?等のプレッシャーがのしかかり、体を壊すか自分から会社を去る判断をする事になります。
その為PIPとは改善プログラムという名の、クビ宣告になっているという事です
ローパフォーマーによるレイオフ
外資系では人の流動というものが日ごろから行われています
企業にもよりますが日本企業に比べて外資は給料形態が高い
これは皆さんもご存知の通りです。
ただその給料にはパフォーマンスというものが付いて回ります
結果を出すからこそ高い給料を払う
企業の需要と個人の需要がマッチしているからこそできる事ですよね。
そして残念ながら結果が出なければローパフォーマとして解雇勧告を受けるケースも当然あります。
私の知っているGAFAMの1社では下位6%がこの対象になっているという事を聞いた事があります。
当然雇用形態がパフォーマンスに対して対価を払っているので仕方がない事なのですが正直タイミングによってはどれだけ頑張っても結果が出ない事もあります
会社の業績
自分の成績
市場状況
担当する顧客
によってこの対象になってしまう事は私の経験上、どんな人にもあり得るのかなと思ってしまいます。
ポジションクローズ
では常にパフォーマンスさえ出していれば悠々自適に生きていくことできるのでしょうか?
実はそうではありません。
私がこのブログでも書いていますが、外資に転職してから10年間、転職活動を継続している理由がこのポジションクローズです
今回のレイオフでもTwitter等を見ているとこのケースが散見されます。
企業は業績悪化になった際、もしくはそれが見込まれる際、集中と選択を余儀なくされます。
調子が良い時には先行投資として未来の種を作るために新しい事業にどんどん投資をしているのでそこに多くの雇用が生まれるのですが、業績が沈むとやはりこの分野の人たちがいきなりレイオフ対象となります。
この場合、パフォーマンス云々は二の次です、なぜならばそもそも所属部署自体がなくなってしまう等、かなり大きな枠で働き口がなくなるからです
正直、部門単位での解散も普通にあり得ます。
当然横のつながりを常に持っておき、運よくその対象ではない事業部門で空ポジションがあれば部門内転職もあり得ますが、こればかりは時の運となります。
その為、常に何かが起きた時に対処できる準備をする事が外資で生きていく上ではとても大事な事になります。
そんな方のためにお勧めのキャリアコンサルタント会社はJACさんですので興味がある方は是非話を聞いてみてくださいね
ポジクロに未来はあるのか?
自分の結果は悪くない
働いていた部署が悪かった
これって結構悲惨だと思いますよね。
そんな中少しだけ救いがあります。
それがパッケージと呼ばれる退職時に支払われるベネフィットです
これは会社都合での退職となる為、個人的な評価もあまり痛みませんし、場合によっては大きなボーナスをもらえます。
先日のGoogleのパッケージ内容がTwitterにあがっていたので見てみましょう
これはある方のつぶやきですが
Googleのレイオフパッケージが手厚い。退職も全然ありだね😇
— マーケターひよこ (@tri_pillar) January 21, 2023
・4ヶ月間の給与
・Google での 1 年ごとに 2 週間の退職金パッケージ
・2022 年のボーナスと残りの有給休暇を補償
・6 か月間のヘルスケア、就職支援サービス、移民サポートhttps://t.co/6urL4RWYPf
ちょっと私の実務経験に当てはめてましょう
Googleのセールスのベースとインセンティブは5:5となります
仮に100万円がベースとすると(5:5でこの額はちょっと高いですが計算しやすいので)
4か月分の給与:400万年
1年後ごとに2週間の退職金:10年勤務なので20週間分=5か月分の給与追加:500万円
2022年のボーナス:ピュアに100%評価でインセンティブを満額貰えるならば1200万円
20日分の有給買取:80万円程度?
ざっくり私はこの退職により2200万円ほどの金額をもらえる感じでしょうか?
※皮算用ですのでかなり適当です。
そしてはっきり言いますGoogleで働いていた方が転職市場で売れないわけがない
実は私の同僚も過去、ポジションクローズで会社を出て行ったのですが
その時にもらったパッケージでマンション買って運用してました
そして翌月には異なる会社で過去の給与より高い金額で働いていまいた
実はそんな世界が世の中にはあるんです。
まとめ
まとめです。
今回は巷を騒がせているGAFAMのレイオフのニュースから外資のレイオフ事情を少しまとめてみました。
私の知見はITに限っているので業界違うと全然違うよってご意見もあるかと思いますしベンチャー企業等であれば全く異なる内容になるのかもしれません
ただ見方によってはそろそろ卒業を考えているしパッケージでるプログラムに当たらないかなと待っている人がいるのも事実だったりします。
結構不思議な現実だなとおもっていたのでブログでまとめてみました
ではまた!!