関西で働く外資系IT企業(GAFAM)サラリーマンのあれこれ

関西圏で働いていて感じたことを発信していきます。主に副業や投資、外資系への転職(各社に転職した友人の採用までの方法等)・・英語や筋トレ そして仕事での成功体験など皆さんに有益な情報を発信できればと思っています

【転職】外資系IT企業の給与について

どうもNaokingです

 

この記事から不定期で以前(2年近く前)ブログを始めたころに書いた記事について改めて言及していこうと思います。

本来であればリライトする形でUPDATEを考えていたのですが、当時は文字数も中身も薄かったこともあり、リライトではなく思い切ってリメイク記事という形でやっていければと思いました

 

という事で今日のテーマはこちら

 

【転職】外資系IT企業の給与について

 

プラモデルを作る女の子のイラスト

どの記事のリメイク?

初回は2020年1月ごろに2回にわたり書いた外資系企業の給料についてです

 

www.it-west.work

www.it-west.work

 

 

あの頃に比べても日本企業も形が変わりジェネラリスト指向からスペシャリスト指向に代わってきました

 

多くの外資系企業はジョブディスクリプションというものを用意しており、その業務に特記した方を募集する傾向にあります。

 

どのような商品をどの業界に売る専門の人・・こんな感じですね。

なのでスペシャリストとしての募集などが多くあります

 

ではそんな専門職ロールの方たちはどのような給料形態で仕事をしてるのでしょうか?

そんな観点から情報をシェアさせていただきます

 

弓矢のイラスト

こんな人に読んでもらいたい

この記事のターゲットはこのような人たちです

-外資系企業への転職をお考えの方

-外資系企業の給料形態に興味のある方

 

 

いろいろな「ワーストランキング」のイラスト文字

私の知見レベルは?

まずは私の持っている情報レベルについて簡単に説明します。

私は2度の転職を経験しておりますが、外資系企業は今の1社のみです

それまでは国内企業を2社経験しています。

1社経験のみでは情報に偏りがあるのでは?と気にされた方もいらっしゃるかもしれませんが、外資系で働いていると多くの人が流動していきます。

 

実際の転職の経験は多くありませんが、毎年のように行われる体制変更により、自分の業績が良くてもポジションクローズという形で職を失う事がある為、転職活動は常にしております

 

その経験から他社の給料状況をキャリアコンサルタントもしくは直接他社の人事部門からお聞きしています。

そして多くの方が毎年、入社してこられるので『どこどこ会社の場合』というのを彼らからの情報を整理して今回の記事にまとめている感じです

その為、かなり精度の高い情報かと思います

 

 

外資系への転職を検討されている方は是非参考にしてください

 

給料日・ボーナス日のイラスト

そもそも給料形態はどうなっている?

外資系の場合、基本的には年俸ベースの契約形態になっています

 

その為、日本の企業によくあるボーナスというものがない企業が殆どです。

私も今の会社にいて一番さみしい時期が6月と12月です。

 

Twitter等のSNSを見ていると何か月分のボーナスが出た・・のような楽しそうなツイートを見かけますが、こちらを楽しめる機会は無くなると思ってください

 

賃金格差のない会社員のイラスト(男女)

ボーナスの代わりに存在するもの

先ほどお話した通り、ボーナスというものは基本的にありません

ただ代わりに成果報酬という形でお金を得る事が出来ます

それがインセンティブというものになります。

 

成果報酬という字の通り、このお金は多くの場合、個人の出来高により決まってきます

 

私の会社は年間に3回のインセンティブをいただけるタイミングがあります

 

-半期の結果に対するインセンティブ

-通期の結果似たするインセンティブ

-そして数字以外の評価軸(主に360度評価)で貰えるインセンティブ

 

です。

 

このインセンティブに対する軸は各々の外資系企業毎にバラバラです。

 

営業に対するコミッションが強い会社や、ベンチャー企業では毎月の売り上げに対してインセンティブがもらえる会社もあります

 

やったらやっただけお給料がもらえる訳なので、テンションが上がる方もいるかと思いますが、毎月インセンティブが発生する会社ではベースとなるお給料が安い傾向にありますので注意が必要です

 

ボールを比較している人のイラスト(男性)

毎月のベース(固定給)とインセンティブについて

先ほどお伝えした通り、企業によっては毎月の出来高に対してインセンティブを支払ってくれる会社があります。

自分の努力の結果が次の月にはお金として帰ってくるわけですのでテンション上がりますよね。

ただそんな会社でよくありがちな事としてベースの給料が安い傾向にあるという事です。

 

ベース(固定給)とインセンティブ出来高給)については会社との契約時にあらかじめ定められています

 

基本的には以下のように分岐します

ベース:インセンティブ

5:5(ゴー ゴー)

6:4(ロク ヨン)

7:3(ナナ サン)

8:2(ハチ ニー)

 

例えると1000万円のオファーの場合

5:5であれば12カ月で支払われる最低額は500万円 目標を達成すれば残りインセンティブ500万円といった割合です

 

6:4であれば12カ月で支払われる最低額は600万円 目標を達成すればインセンティブ400万円といった割合です

 

後者の方が、毎月支払われる給料の額が多いので健康的に働けそうですよね。

 

この比率は多くの場合、上記で書いたジョブディスクリプションで定義されたロールミッションにより分岐している事が多いです

 

 

5:5:ベースとインセンティブが同じ。

基本的に営業部門などに多い。

セールスに自信がある方はいいですが、年間を通して契約の保証額が想定の半分

リスクもありますが、稼ぐ力を爆発させたいならこの比率がねらい目。

 

6:4:こちらもセールス部門に多い傾向。

比較的オファーはこれが多いかなと思っています

ある程度の固定給料と売り上げが跳ねた際のインセンティブ額のバランスがよい

外資で生きていくにはここからのスタートが健康的です

 

7:3:ある意味ベースで十分生活が出来ます。

プリセールスやSE等、マッチョなセールスから少し離れたロールにありがち。

インセンティブ3って少なくない?と思われるかもしれませんがそもそもベースで毎月の給料がそれなりにもらえているので長く働くには良い比率です

 

8:2:主にSEやコーポレートなど数字を直接上げる事が難しい部門などがこの比率。

グループクオータや全社の達成率に対するインセンティブとなり、個人努力によるインカムは期待できません

毎月のベースが高く、その他の比率の社員のようにとても高いターゲットを持たされる事がありません

営業がすぐやめる会社でもSEが辞めないのはこの比率で働いており数字の責任の範囲が緩く毎月の給料は高い・・なんてことも理由でしょうか

 

圧迫面接のイラスト(女性)

比率によりオファー時の給料相談がしやすい

先ほどの情報を考えると5:5のオファーは避けたほうが良いのでしょうか?

実は転職活動においては現状の比率と転職先の比率により大幅な給料アップの交渉が見込める為、5:5だからと言って悲観する必要はありません。

※私のように仕事のプライオリティが1番では無い人間にとってはこの比率はリスクですけどね(笑)

 

どういう事かというと、求人者は最低限、現状もらっている給料分は転職先でも確保したいというのは本音です。

そして外資系の求人の場合、人事部門から直接声をかけていただける機会も多いです。

※その方法については過去の記事(Linkedin関連)をぜひ見てください

つまり直接交渉が出来るケースが多くなります

 

www.it-west.work

www.it-west.work

 

私の例で言いますと、相手側はその求人で支払える枠というものを持っています。

 

例えば私の既存の年収が昨年1200万円だったとしましょう

比率は7:3です

実際の達成率にもよるのですが、他社に行く場合、この給料は最低限キープしたいと交渉する訳です。

 

相手の会社は6:4

そして1200万円は最低給料としてキープとなると

ベースで1200万円を確保しなければなりません。

つまり6割で1200万円を準備(毎月100万円)をするわけです

そしてインセンティブが残り4割(数字を100%達成した場合)で800万円

これでしっかりと数字を達成すれば2000万円選手の出来上がりです

 

嘘みたいに思いますよね。

ただ(かなり求人者が有利なポジションだったりしますが)、この条件は人事部門より何度もOKをもらっています(結局転職はしてなかったですけどね)

 

なので5:5でのオファリングであった場合、このベース額をどこまで上げられるかによって、年間のお給料が爆発的にあがるわけです。

 

日本企業で働いていると夢みたいな話に聞こえるかも知れませんが、外資では普通にあり得る事です。

 

プレゼンをしている人のイラスト(男性)

それ以外にも出来る交渉

ただ、当然その募集案件にも支払える上限があります。

場合によってはかなり枠が狭いこともあるでしょう

 

例えあなたがとても優秀な方であったとしてもこの枠を広げる事は人事的にはとても難しい事です。

 

ここであなたは交渉権を失った事になってしまいますが、まだあきらめてはいけません

 

それがストック(株)を入社時にもらうという交渉です。

 

GoogleでもAmazonでもMSでもこの株については結構柔軟に対応してくれることが多いです。

 

皆さんもGAFAMの株価ってみた事があるかと思いますが、かなりイケイケで成長しています。

 

その株を複数年分割になりますが、結構な数量いただける事があります

 

数年限定であり、株の特色上、現金化出来るタイミングでの株価次第になりますが、数百万円分の追加給料を約束されるわけです。

 

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まとめ

今回外資系IT企業の給料についてご紹介させていただきました。

全ての企業が同じような条件というわけではありませんが多くの企業が今回お伝えした内容の枠に収まるのではないかと思います。

給料は

-自分が対象となるジョブディスクリプションによって給料のベースとインセンティブの比率が異なる。

-より数字にコミットをするミッションを持つ求人の給料の比率はリスクが高い

-ただし、求人者が優位な条件(トレンド製品を担当している、既存の顧客パスがある等)の場合、ベースの交渉が可能である為、とても高い給料をリクエスト出来る

-求人の支給額の上限がある場合ストックを要求する事でカバーが可能

 

こんな感じでしょうか?

 

今後、日本も海外の企業のように変わってくる傾向にあると思います

ただお給料は現状とさほど変わらない状況が続く可能性もあります。

 

そうなると稼ぐ力をバグラせる事が出来る外資系で仕事に従事する方が、結果皆さんの成功につながる可能性が高いと考えるわけです

 

考え方は十人十色ではありますが、転職をお考えの方は是非、外資系企業もターゲットにしてみてはいかがでしょうか?

 

ではまた